今はコタと、県内の中山道を北上中なのですが、
その次の街道をあれこれ思案中。
今日は白馬まで来ていることから、松本から糸魚川までの
千国街道・別名塩の道の偵察に、小谷村の牛方宿(うしかたやど)
へ行ってみることになりました。

千国街道は大名行列とは無縁の、いわゆる産業道路。
昔、山国の松本藩には貴重品だった塩を運ぶ重要な道でした。
重い塩を運ぶのは、牛方さんひとりに牛が5~6頭。
この辺りには数軒の牛方宿があったそうですが、
現在残っているのは、19世紀初期に建てられたこの1軒だけ。
県宝に指定されています。

当然コタは入れないので、かぁちゃんと入口で待ちます。
入口の大扉を開けてもらったら、部屋の中から涼しい風が通り抜け、
外にいてもちっとも暑くないんです。不思議~。

写真右手に、リーダーの牛が止まるスペースがあります。
その他の牛は、建物の向かいにあった牛小屋で雑魚寝?だそうです。
受付・案内のおばさんが、とうちゃんに説明を終えると、
外の私にもいろんな話を聞かせてくださいました。
以前ポメラニアンを飼っていたそうで、ワンコ談義も~

牛方宿の中は、旅人が止まる部屋と、ここの家族が住む部屋とに
別れていて、囲炉裏の間は共有スペース。

機織り機や昔の生活道具、牛方さんの使った道具などが展示され
ていて、なかなか興味深かったそうですよ。
牛方宿を出て、周りを散策。
日本の原風景ですね~。
雑草すらも、きちんとしたバランスで植えられているかのようです。

大きな茅葺屋根は貴重ですね。
隣に土蔵(現ギャラリー)、塩蔵、水車などがあり、
昔の姿をそのまま残す千国街道を渡ると、


お店の方に許可をいただいて、お庭のテーブルで一休み。

とうちゃんは冷ぜんざい、私はアイスコーヒー。
コタもお水とオヤツで休憩です。
茶屋の中は、土間のテーブルあり、お座敷と囲炉裏の席あり、
縁側でも休めるようになっていましたよ。
セミの声と鳥の声しかしない、のんびりした時間は
本当に心地良いです。

お会計の時、「何犬なの?」と聞かれました。
「大きなチワワです」と答えると、「カワイイねぇ」って
言ってもらいましたよ~

コタもお礼を言って、次の目的地へ。
とうちゃんは、小谷村内の3つの資料館共通券を買ったので、
ちょっと先の千国の庄資料館・千国番所へ。

ここもコタは入れませんから、入口脇のベンチで待ちます。

ここは松本藩の出先機関で、関所のような役目もしていたとか。
番所の裏手には、千国集落にあった大きな屋敷を移築してあり、
こちらにも当時の生活道具や、暮らしぶりの分かる展示がありました。

大きな吹き抜けの建物は、夏涼しく、冬は豪雪にも耐えられる
造りなのだそうです。
最後に小谷村郷土館へ。
コタがすっかりお眠の時間だったので、車で待つことにしました。
短時間なので、エアコン着けていました。
ここはジュラ紀の恐竜の足跡や、旧石器時代の石器などの
古代史ロマンから、小谷村での明治~昭和の生活の様子まで、
幅広い展示になっていたそうですよ。
こうして、とうちゃんの塩の道偵察は終わったのですが、
またも暴走~~~

暑いというのに、糸魚川へ向かいます。。。
コタは爆睡していました。
どんどん標高は下がり、気温と湿度は上がります。
道の駅・能生には4時頃到着。
もうお魚は売り切れかと思っていたのに、カニ市場には
カニを食べる人がまだいっぱいいましたよ。
それにしても暑い~

鮪の柵と、キングサーモンの切り身を買いました
(クーラーボックスを持って来ていてよかったー)
コタがウンチをしたそうだったので、芝生の広場に行ってみました。

ハァハァしていますが、左前足もあまり気にすることなく、
歩きまわって、隅っこで無事にウンチが出ました。

もうすぐ日が沈みますが、あまりの暑さと湿度に耐えきれず、
サンセットは見ずに、(ようやく)帰宅の途へ

―――大体、こんな予定じゃなかったので、コタの夜ごはんを
持って来ていないんですよ。
高速道路を使って、帰って来ました。
高田市辺りから姨捨辺りまでは、雨が降っていました。
気温も23℃くらいになりましたよ。
家の辺りは降らなかったみたいですが、海辺とは風が違う~。
ホッとして、遅い夜ごはんを食べたのでした。